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全ては己の怠慢から

 仕事を始めて4ヶ月経った頃、18000円くらい昇給しました(個人の営業利益の2.5%くらい)。会社から干渉を受けなくなり、ITを選んだ理由「時間と場所の制約が薄いワークスタイル」が思わぬ形で実現しつつあります。が、昇給額や自分の状態を鑑みて、色々と考えが甘かったことを悟りました。

 まず何かあったときの責任の所在。何があっても社員とその家族を食べさせていくという覚悟。社長がこれらを背負ってくれているから会社が成り立っていることを理解しました。最初は昇給額を見て「こんだけしか上がらんのか」と思いましたが、よくよく考えればそらそうだなと。想定と現実との差分は、名前を付けるならば「無責任料、責任免除税」とでも言いましょうか。自分本来の能力を100ポイントとしたときに、いくらかだけお金に換えて、残りは責任のない気楽さとして享受し、無意識にそこに安心安住していたことにハッとしました。

 そういう視点で見ると、もとの能力が低い状態で、大きい責任も背負わずにこのワークスタイルを実現するにも副作用がありました。

 仕事の中身には興味がないので、やればやるほど自分のハートとはチューニングがずれていく感覚があります。ずっと胸の奥にある言いようのない焦燥感の正体はこれで、見て見ぬふりしていれば生きながらにして死んでしまう気がしてならないのです。

 両方立てるためには、100ポイントを101ポイントにしていく「実」の積み重ねしかなく、それを可能にするのは自発的発心と情熱だろうと改めて感じています。

 僕らの業界では、技術者とお客さんが直接お見合いできれば、仲介役はほぼ必要ありません。要は情報のマッチングの問題なので、オンラインのプラットフォームを作って正常に機能させることが、より本質的な課題解決に繋がるのです。調べてみると「一つの場に情報を集約する」というイノベーションが起きていないのは、癒着や、既得権益のイスでふんぞり返っている人たちがまだ息をしているからだとわかりました。

 ただ、何かを手に入れたところで思考停止しては、そこは沈みゆく泥舟。社会も意識も進化し続けるのだから、逆張りで手に入れたものを常に手放していかないと実は退化しているのだなと、大きな構図でみたような気がします。

 社会に出て、たくさんの良い人たちに出会ったと同時に嘘つきのおっさんにも出会いました。その方は顔が完全にキツネで、失礼ながら気持ち悪かったのです。

 本当にこういう社長がいるのだなと驚きましたが、もう眷属を憑けてハッタリのかまし合いでは通用しない社会になっていると思いますし、これからの時代、理にかなっていない不自然は全て淘汰されていくと確信しています。そして粒度を上げれば、これは対自己にも同じことが言えるはずです。社会に、自分に、嘘をつけない、本質だけが現れる良い時代だと思います。

 絶えず己に問い続け、己の怠慢を発見しながら、実の豊かさを追究していきたいです。

 

(20代・男性)

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